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第18回 2級論述試験 解答例

問1
入社後の配属先での経験から自分でも研修講師として活躍したい思いがでて異動を希望、2年前に異動がかない、仕事の面白さも感じ満足していたが、今回、新しい拠点の立ち上げで元の部署に戻る異動となり、適性がないと思われているような辛さや思い描いていたキャリアの道が断たれたようなショックで今後どうすればいいのかわからず悩んでいる。

 

問2
ショックから自己効力感が低下し、そのため異動を肯定的に捉えられず、今後のキャリアビジョンが明確にできない。ご自身の資源(強み)に気づいておられず、また、その発揮方法や今後のスキルアップ等も、広い視点で考えることができないように見受けられる。自身の思い描くキャリアは今の部署でしか叶わないという思い込みもあるように見受けられる。

 

問3
目標)
自身の資源(強み)を認識し、異動を肯定的に捉えられるようになる。
そのうえで、今後のキャリアビジョンを主体的に描けることを目標とする。
方策)
ショックでお辛い中、来室されたことを労う。
研修プログラム提案営業のお仕事で、企画された研修への理解やその勧め方、勧めるうえでの自分なりの工夫などにフォーカスし、丁寧にお話を伺う中で、研修プログラムの良さを十分に認識されたうえでのお仕事ぶりを承認し、強みに気づいていただく。
次に、今のお仕事の中で、企画したプログラムをどのように提案・営業してほしいと感じていたか、などを丁寧にお聴きし、両仕事に対し、どちらの知識も大切で重要であることに気づきを促すとともに、どちらのスキルもお持ちであることを承認することで、ご自身の強みに気づいていただく。
さらに、今後の両仕事の前向きな連携のために、新しい部署で発揮できることは何かを一緒に検討し、またそれが、研修企画でも今後どう活かせるかを広い視点で洗い出し、検討を一緒に行う。
上記の取り組みを行うことで、異動を肯定的に捉え、今後のキャリアビジョンを主体的に再構築できるよう、寄り添いサポートする。