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ついつい、言ってしまう

相談者との対応の中で、「ついつい、言ってしまう」ということはありませんか?

キャリアコンサルタントとして捉えた問題点、「良かれと思って」言ってしまう。

だって、自己理解が不足していそうだったから。

だって、仕事理解が浅いから。

だって、会社から与えられた役割をわかっていないようだから。

などなど。

 

気づいてしまうこと、たくさんありますよね。

 

それをぶつけて、「あ、そうか!」となる場合と、「なんだよ(怒)」となる場合。

何が違うのでしょうか?

 

いわゆる「関係構築」というのは、何のためにするのでしょうか。

 

試験的に言うと、問題を把握するためという表現になりますね。

そして、問題把握とは、CL視点の問題点と、CC視点の問題点です。

これを踏まえて、取り組むべき課題を把握し、一緒に取り組むための合意を得るわけです。

 

となると、CC視点を伝えていくのは重要になります。

 

ですが、上記のように、「なんだよ(怒)」になってしまう場合もある。

 

つまり、関係構築(信頼関係)というのは、CC視点をぶつけられる間柄を目指す、とも言えるのではないでしょうか。

 

 

実は先日。

私が対応している学生(1年生)に、信頼関係ができあがっていないのに、CC視点をぶつけてしまう、という状況がありました。

端的に言うと、「ダメじゃん!」という注意をしたわけです。

学生としては、言い訳を並べていくわけです。

 

家に帰り反省しました。

私の注意はもっともなこと。

(就職支援という立場としても、人と話すという場面において、としても)

(つまり、私と話している間中ずっと、学生はパソコンのゲームから目を離さなかったわけです)

だけれども、私の注意を受け入れる状況になっていなかった。

心理的に。

 

まずは、ダメじゃんと思っても、それを言える間柄を学生との間につくっていくことが大切。

 

相手が学生だと、「ついつい、言ってしまう」という場面が多くなります。

これは、学生を信頼していないわけで、私より劣っている・不足があると、決めてつけているせいでもあります。

 

今日の記事は、自戒を込めて書いてみました。

 

みなさんは、「つい…」という場面、ありませんか?

そう思った時、まずは信頼関係の度合い、しっかり自分で確認してみましょう。