昨日、国家資格キャリアコンサルタントの論述試験について、指導対応をしておりました。
一緒に問題を考える中で気づいた点があるので、シェアしておきますね。
問1では、逐語やり取りでの空欄を埋めるような設問になっています。
どのような応答をするか、ということを記述します。
ここで、CLの発言に注目して、自分なら何をお伝えするのか、応答するのか、という視点で考えてみる方も多いと思います。
ですが、気をつけていただきたいのは、その空欄を埋める発言のあと、CLが何を発言しているのか、ということです。
ここでの整合性も考えていく必要がありますよね。
問2では、キャリアコンサルタント視点での問題点を記述します。
その際、断定的・否定的にならないよう、心がけていきましょう。
「書いていない=していない・考えていない」ではありません。
問3では、自分自身の引き出しが少ないと、苦労しそうですね。
今さらと思われるかもしれませんが、やはり、テキストや教科書、白書、改正された法律、政策課題等を今一度、目を通したり整理をしておく必要があると感じました。
(1)で書くのは、2つ。いくつもの選択肢がある中で、よりCL支援に役立ちそうなものを選択してほしいと思います。
(2)では、その2つから1つをチョイスし、ご自身の対応を書いていきます。
役立つであろうという視点にたってチョイスしますが、それを納得感のある形で、また、行動変容につながるように、寄り添いながらご提案していくことになります。
事務的な提案(単なる提示のような)にならないように、心がけてもらいたいと感じています。
論述試験は、記述式ではあるものの、あくまでも実技試験です。
実際に、相談者を前にして面談を行うことを想定しつつ、頭の中で展開を組み立てておける力が求められています。
ですから、記述式とはいえ、目の前の相談者を大切に、尊重することができているCCであることが、重要だと考えています。
また、問3については、わりとテーマが絞られていくような気がします。
受検生が書く選択肢2つも、周りとかぶることが想定されます。
となれば、面談力の見せどころが(2)ではないでしょうか。
提案・提供・助言として記述するワードに対して、正確な知識があることと、それを相談者を尊重しながら共同作業として進めていける力。
その2つが求められているのが問3ですよね。
たとえば、アセスメントを進める場合、相手にあったアセスメントをチョイスできていることがまずは大事です。
(年齢や目的などに合っているのか)
そして、対応方法としては、アセスメントをご提案する際の決まり(合意を得ることや、結果のフィードバックについて)を、きちんと知識として持っている状態で書いていくこと。
この両方の視点を忘れないようにしてくださいね。
※あくまでも私の考えであり、「正解」ではありません。
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