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第19回 2級論述試験 解答例

問1
36年間、働き続けた会社で定年を迎えるにあたり、定年後の働き方の選択に迷っている。そのまま再雇用になる・再就職支援会社を使う、という場合は、給料が半分以下になるし、働く人の元気がない。また、知人を通じて海外プロジェクトに2年携わる契約社員の仕事の打診もあった。有難い話だと感じるが、86歳になる実母が一人暮らししていることもあり妻には反対され、返事を急ぐものもあり決断しきれず迷っている。

問2
給料半分以下を気にしたり、再雇用で働く人の元気のなさが気になったり、また、海外勤務を面白そうと感じたり、今後のセカンドキャリアに向けての価値観が不明確である。そのため、それぞれの選択肢に対しての情報収集・比較検討等がなされていない。さらに、実母の介護のことなど奥様を交えての現実検討もなされておらず、コミュニケーション不足が見受けられる。

問3
目標)今後のセカンドキャリアについての価値観を明確にする。そのうえで、まずは返事を急ぐ件について自ら決断できること。さらに、明確になった価値観を踏まえ、様々な選択肢を自ら決められるようになることを目標とする。
方策)様々な選択肢で迷う中、来室されたことを労う。36年間、勤めあげたことに敬意を表し、今後も働き続ける思いでおられることを承認する。
まずは、今後のセカンドキャリアについて何を優先していきたいのかを丁寧にお聴きし、リスト化・優先順位付けを一緒に行う。
そして、返事を急ぐ知人からの打診のあった仕事について、奥様との話し合いを促す。その際、奥様の心配事をヒアリングしていただき、介護に関する行政支援等の情報収集やお母様との話し合いなども含め、実現性の比較検討を行っていく。そのうえで、返答をどうするのか、悩む気持ちを受けとめながら、ご自身で決められるようサポートする。
また、それ以外の選択肢については、不足している情報を補い、優先順位を踏まえ、主体的に選択できるよう継続的にサポートしていく。

 

 

※あくまでも解答例であり、一例でしかありません。

※正式に採点されたものではないため、到達しているかどうかもわかりません。

※参考にされる場合は自己責任でお願いします。

 

なお、こちらに掲載されている解答例は、ご自身の学習のためのみご利用ください。