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全ケース体験終了

昨日は、恒例となった全ケース体験対策講座を開催いたしました。

 

今回は、金曜日の午後から発熱し、すっかり風邪っぴきになってしまったため、マスク装着で臨みました。

フィードバックの声、届いておりましたでしょうか?

皆さんにうつっていないといいのですが…。

心配です。

 

おかげざまで、熱は下がりましたので、今日も出勤しております。

 

 

さて。

今回、10名の方のロールプレイを見せていただいて感じたことを、2つほどあげておきます。

 

まず1つめ。

目標共有をしていない人がとても多い、ということ。

みなさんの今までの得点をお聞きすると、具体的展開力だけ55点で未達である、という意見が多かったのですが。

そういった方に限って、目標を共有しておりませんでした。

自分の中では、この話で進めていこう、ということは考えておられるようで、発言されている方もいらっしゃいます。

ですが、それをしっかり相談者と共有し、合意を得てから展開していく、というプロセスをとっていらっしゃいません。

 

目標共有は、具体的展開力の大きなカギになります。

評価区分の説明にも、そのように書かれていますね。

~相談者の訴えを理解したうえで適切な目標を設定し、~

また、システマチックアプローチの図では、「コミットメントを確立する」と明記されています。

コミットメントとは宣言のことです。

宣言。

大事なのです。

ここを意識されると、共同作業としてのメリハリがぐっと良くなると思います。

頑張ってほしいところです。

 

そして2つめ。

実は、そもそも…の部分なのですが。

前段、お話しを聴いている様子が、非常に不自然です。

試験のためのロールプレイにしか、見えません。

悩んでいる人の相談を聴いている、姿ではないのです。

これは、どういうことなんだろう?

 

相談者の人の話を、聞いている。

だけの状態です。

そして、聞きながら頭の中で、展開を模索しているのでしょうね。

知りたいことを訊く

そして、話してくれている間は、聞いている。

という状況にしか、見えません。

 

聴く、はどこに行ってしまったのでしょうか。

 

相談者の方が話してくださったことの中に、問題があるわけです。

それを、私たちはキャッチし、共有し、その解決のために、一緒に進んでいくわけです。

でも、相談者役の人が話し終わると、次の質問をします。

ん~。

ちょっとそれは違うのかなぁと思いますよ。

 

聴くとはどういうことなのか。

一般的に言われている、カウンセリングスキルとか、傾聴とか、そういったことではなく。

そもそも、「今、どういうつもりで、この場にいるのか?」が、違うようにしか見えません。

 

試験まではまだしばらく間があります。

この「聴く」ということに対して、徹底的に訓練をしてみてください。

日常生活の中でもできることはたくさんあると思いますよ。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    can-do (火曜日, 26 12月 2017 05:25)

    おはようございます。
    充実した全ケース体験講習ありがとうございました�
    風邪はうつってません。
    ご安心を!
    参加して最初のミャンマー��留学生には、とても緊張して要約すらも忘れてしまっていました。めげずに回数を重ねるうちに出来るだけ自然に聴くことができればと思いでやってみました。目標を共有すること、それが自分のこうでなければといった準拠枠でなく相談者の思いに添う、相談者の言っていることはを見失わないことでした。
    勝手に自己効力感低下にしたら、そればかりでなかったです。
    先入観にとらわれずやって行ければと思います。
    年末年始に会う方との日常の会話にしっかり聴くということに気をつけてみたいと思います。
    ありがとうございました��