相手をわかろうとすること

『相手をわかろうとすること』

これは、人と人との間では、基本的なことでもあり、非常に大切なことなんだな、と実感しています。

 

家族と話す時。

同僚と話す時。

上司に仕事を指示される時。

そして、相手がペットであっても、植物であっても。

また、見知らぬ他人であっても。

 

相手は何を考え、どうしたいのか、わかろうとする姿勢がこちらにないと、まったく心を開いてはくれません。

「話」を、「聞いて」いるだけでは、わかろうとしていることは伝わらないのですね。

特に、子どもと話している時はありがちです(苦笑)

子どもは私に話しかけている。

でも私は、「聞いて」いるだけ。

子どもの話をわかろうとしていません。

結局、聞き洩らしていたり、子どもが何を言おうとしているのか、その意味や意図、気持ちまでは、まったく汲み取ってあげられません。

 

相手との信頼関係というのは、「聞く」だけでは得られないのだな、と思います。

 

今回の2級受検者たち。

そして、これから国キャリにチャレンジする受検者たち。

相手を、わかろうとしていましたか?

どんな状況で、どんな事情があり、それに対して、何を考え、何を悩んでいるのか。

わかりたいという姿勢で、きいていましたか?

 

もうすぐ就職活動が本格的になる大学生。

対応しているキャリコンさんはたくさんいらっしゃいますよね。

相手が学生だと、ついつい先に自分の意見を言ってしまいがちかも知れません。

これも、良かれと思ってしていることではあります。

学生のために、という気持ちが、助言やアドバイスと言う形で表れるのだと思います。

でも、学生をわかろうとしていますか?

学生が欲しいと思っている助言やアドバイス、渡していること、ズレたりしていませんか?

このズレをなくすためには、やはり、相手をわかろうとしなければ無理なのだと思います。

 

ちょこっとストレスがたまる家族関係。

あまり家では話さない夫。

グチや文句の多い妻。

でも、どうしてそうなっちゃったんだろう?

相手をわかろうとしていますか?

 

 

私ね、思うんですよ、最近。

相手のことをわかろうとしていないくせに、自分のことはわかってもらいたいと考えてばかりいる。

それってやっぱり、おかしいですよね。

わかってもらいたかったら、わかってあげましょう。

 

お互いにその気持ちがあれば、きっと人間関係はうまくいくのだと思います。

 

それが、本来の『コミュニケーションスキル』なんじゃないかな、と感じています。