· 

修了式

昨日、職場の短大で修了式(卒業式)が行われました。

 

短大とはいえ、高校卒業からストレートに入校する学生だけでなく、フリーターを経て、また、4年生大学を卒業または中途退学して入校する学生もいます。

今回、高校卒業後、お仕事を経験した学生が入校しました。

とてもさわやかで、ハキハキしており、なかなかの好青年でした。

同級生よりも少し年上ということや、なんとか今後の人生を良いものにしたく、頑張って学生生活を送っていました。

入校からわずか2か月で私のところに相談に来て、自分のやりたいこと、叶えて行きたい将来などを語ってくれました。

たぶん…。

これは私の考えたことだったのですが、彼の中では、地元の同級生と比べて数年遅れていることを、とても気にしているのではないか、取り戻したいと考えているのではないか、そんなふうに思っていました。

クラスでもリーダー的な存在として頑張り、勉強もしっかりと取り組み、就職ということにも前向きに取り組んでいる姿を見て、ひょっとしたら、少し無理をしているのかな、とも思っていました。

 

就職に関しては、彼のハキハキしているところや、コミュニケーションスキルの高いところ、非常に努力家なところ、さらに、前向きなところなどが評価され、当校ではトップレベルの上場企業(独立系IT)にさっくりと内定をいただくことができました。

 

 

この修了を目前にしたある日。

2人で話す機会がありました。

今まで頑張ってきたことを労い、これからもその前向きで努力家のところを活かしながら、自分の夢に向かって進んでほしいと伝えました。

そして。

たぶん、ここでの2年間は少し無理をしていたのではないか、ということも話してみました。

すると、「そうですね。気づいておられましたか…。」との返事。

やっぱりね。

私は、気づいてはいたけれど、決してはっぱをかけるのではなく、寄り添いながら背中を押したつもりだよ、と答えました。

彼からは、「福浦先生に出会えて、本当に良かったと思っています。この学校に入学して良かった。」と言ってもらいました。

 

 

すべてが報われたと感じる瞬間。

「うちの子」たちが、不安もあるけれど、期待も大きい中で旅立てること。

そのお手伝いを、微力ながらもやらせてもらえることができていること。

 

みんなから、感謝の言葉をもらう修了式になりましたが、私こそ感謝なのです。

私を信じてくれて、ありがとう。

 

キミたちの未来に、幸多からんことを祈ります。

迷ったり悩んだりしたときは、いつでも連絡してください。

 

何かあった時のお守りにする、と、みんなで名刺をもらっていってくれました(笑)

何もないとは思えません。

でもそれは、前に進みたい、成長したい、良いキャリア人生を送りたい、という気持ちがあるから。

その気持ちがある限り、きっと、満足感の高い人生を送れると思いますよ。

いつでも訪ねてきてくださいね。

 

だって。

「うちの子」なんだから。

 

 

修了、おめでとう。