相談者のお話を伺っているとき、受容・共感は態度として当然なのですが…。
いわゆる、傾聴をしますよね。
傾聴がしっかりできているか、となった場合、「技法を使えていますか」ということになります。
実際には、「今、この技法を使っている」というように、会話の途中で意識できることは難しいと思います。
ただ、技法として活用できるようになることは重要です。
今後のスキルアップとして、相談者をより理解するために、この技法が適切に使えるようになることを学習するのは、とてもいいことだと思います。
練習では、○○を使ってみる、というような目的を持ち、数分でもいいので、ロールプレイをしてみましょう。
ただ、お話をお聴きしているとき、どんな技法をいつ使うのか、ということを考えながらというのは、あまり現実的ではないですね。
要は、
◆そう思った背景には、何があるんだろう?
◆その状況で、どう感じたのだろう?
というような、一段、深いところにあることを知ることで理解が深まるであろうタイミング
ということになると思います。
たとえば
「就職活動のモチベーションが下がってきている」というご相談があったとします。
こちらからは、
・いつから?
・キッカケは?
など、問いかけることもあると思います。
でも、さらに一歩、深いところを理解するために、
・今まで感じていたモチベーションと何が違うのか
・そもそも、あなたの考えているモチベーションとは何なのか
というような投げかけが、理解を深めていきます。
そうなってくると、「傾聴技法」というよりも、理解するために何を問いかけるか、ということですよね。
技法云々のようなテクニック論だけでなく、理解しようとする姿勢。
これが、相談力を上げるポイントかもしれません。
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