今期、あるクラスだけ、なかなか就職活動が進んでいきません。
ほかのクラスでは、すでに9割程度が内定をいただき、のんびりし始めました。
でも、このクラスだけは、いまだ5割に届きません。
昨年、一昨年と比べると、差は歴然としています。
何がこんなに違うのだろう…。
実はこのクラス。
昨年、1年生の時から不安視はされていました。
ことあるごとに、スムーズな活動に入れるよう、支援はしていました。
嫌な予感は当たってしまい、実はまだ1社も受験したことがない、という学生までおります。
何社も受けたのに、不合格続き、という学生もおります。
自分は何がしたいのか、いまだにわからないという学生も。
何だったらできる?という問いかけにも、……わかりません。という答え。
1社、受けてはみたのですが、自ら「ここ」と決めたにも関わらず、まったく志望動機が言えない有様。
履歴書だけは、一緒に練り上げたし、薄っすらとではありますが、見学や説明で感じたことがあったので、それを使って仕上げました。
でも、面接ではほとんど話せなかったようです。
何がしたいのかわかっていない中で希望の会社を決めても、なぜその会社なのか、なぜその仕事なのか、何も話せないわけです。
この科は、比較的、自分の進む道を迷う学生が多い科です。
それでも、いろいろと手を尽くすうちに、道を見つけていきます。
でも、今期だけはうまくいかない。
こちらがどれだけ手を尽くしても、本人に意欲がみられないのです。
意欲の向上に向けて、できることはいろいろ試してみるのですが、まるで他人事のように聞いています。
改めて面談の時間を持ち、じっくり聴こうとしても、何も出てこない。
決して、焦らせず、追い詰めず、待っていても、出てこない。
もうすぐ夏休みに入ってしまいます。
こういった学生の多くは、夏休みになると学校に出てきません。
ですので、たまには話す時間を作ろう、少しずつでも進もう、ということで、面談の約束をみんなと入れました。
そして、「これだったらできそう」というようなものをヒアリングし、いくつかの求人を厳選し、検討する時間を作っていきたいと思っています。
ここからが本当の時間。
うちの子たちが成長できる時間を、なんとか一緒につくれますように…。
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