キャリアコンサルタントの資格を得るために、養成講座に通われる方も多いと思います。
定められた時間数を学び、実技についても、一定程度のやり方を学習して、試験を受けます。
この時、実務を知らずして受検は可能です。
養成講座で学んでいれば、受検資格はあるからです。
ですが、実際に相談者を目の前にした時、どう対応していくべきなのか。
やはり、急には難しいのだろうと感じますね。
養成講座では、比較的、コンサルタントの基本的態度や関係構築に重きを置いて学習しているように見受けられます。
今まで、相談職に就いたことがなければ、まずはこの部分が土台として重要ですから、それは当然のことです。
そして、コンサルティングプロセスとして学んでいることを駆使して、面談をやっていきます。
今回、学生対応をしていて、ほかのコンサルタントさんや資格取得したばかりの方は、どんなやり方をされているのだろう?と感じたことがありました。
それは、「自己理解を深める関わり」についてです。
論述試験などで書くこともある、「自己理解を深める」ことですが、実際にはみなさん、どんなふうにされているのでしょうか?
勤めている職場やご自身の立場によって、いろいろな考え方があると思うのですが、たとえば、応募書類作成への取り組みなんかは、自己理解の最たるものですよね。
また、学生対応については、応募書類に行く前の段階で、自己理解を深めてもらう作業が欠かせません。
単語でしかない過去の経験から、少しずつ深めていく関わり。
何をどう問いかけるかで、相談者の深まり方は変わります。
どこに、何に着目するのか。
どのような言葉で表現してもらうのか。
この細かい関わり方というのは、養成講座では学びませんでした。
もちろん、応募書類の作成方法や添削について、面接対策など、キャリアコンサルタントとして求職者対応をされている方は、どうやってスキルを身につけていったのでしょうか。
私自身は、求職者対応(職業訓練受講者)の実務から、少しずつ身につけてきました。
資格取得後すぐに、この仕事に就きたい!と思った場合、ご自身の不足というのは、どのように感じられているのか。
どこで、どう補う予定にされているのか。
そもそも、不足に気づいておられるのか。
資格取得=スキルの担保保証。
本当でしょうか。
一度しっかり、実務者のお話を聞く機会を得るなど、ぜひ、やっていただきたいなぁと感じています。
それこそが、キャリアコンサルタントとしてのご自身の「自己理解・仕事理解」にほかならないと思うわけです。
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