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結局、何を聴くのか

今日は、2級受検生への個別指導を行っておりました。

受講生はお二人。

論述のお話を中心に、面接試験の一番「どうしたらいいのか」困っている部分にフォーカスして、講座を運営しました。

 

相談者の方は、「いやだなぁ」と思うことがあり、相談に来ております。

新しい部署は納得感がない。

管理職としてうまく部下を使えない。

今の仕事はしんどいこともあり、今後のことを迷っている。

など、何かしら「意にそぐわない」何かがあり、立ち止まっていらっしゃいます。

 

受検者はなぜか、「その辛いこと」「嫌だと感じていること」にフォーカスしがちです。

 

今の職場がイヤで、辞めようかどうしようか迷っている。

という時。

その、辞めようか…というところを、「詳しくお聞かせください」といいがちではないでしょうか。

なぜかというと、その「辞めようか」という思いを解決してあげたい、と感じているから。

そして、そのいやだという気持ちを「傾聴せねば」と思っているから。

寄り添い、受容し、さぁ傾聴は終了、になっていませんか?

その結果、主訴を捉え損ねてはいませんか?

 

迷っているということは、踏み出せない何かがあるわけです。

本当に嫌だ、と思っているなら、相談せずに辞めちゃいますよ。

なのに、何か引っかかっているから、辞めずにいる。

その引っ掛かりは何なのか?

みなさんは、聞いていますか?

 

管理職試験を受けませんか?と上司に勧められ、どうしようかなぁとおっしゃってた方。

なぜ、どうしようかなぁなんでしょうね。

気が進まない理由ばかりを聞いていませんか?

迷っている以上、受けた方がいいかな、受ける選択もありかな、という理由があるはずです。

そこも、聞いてください。

その部分と、嫌なことを対比させることで、何を相談したくて来たのかをはっきりしていけるわけです。

最初にお聞かせくださった、「来談目的」ではない、「主訴」が捉えられるのです。

 

自分らしくイキイキとキャリアを進まれていくことを自律的に選んでいく。

そのために、私たちがいるのです。

であれば、その方の思う、「自分らしくイキイキと働ける」のは、どんな環境、どんな仕事、どんな状況なのでしょうか。

その「なりたい姿」を共有してこそ、阻害要因や障壁を一緒に立ち向かう素地ができるのではないでしょうか。

 

そういった面談の基本的な土台

わかっているようで、実はわかっていない方が多いような印象です。

もう一度しっかり、理解してから進んでほしいと思います。

 

本年度は、対策講座や個別指導に割ける時間はかなり少なくなります。

こちらで案内はしますが、本当に少ない枠で先着順です。

お見逃しなく~。

 

ちなみに、11月3日の午後からは、ワンコイン練習会が開催されます。

受検生同士の自主勉強の場ですが、練習相手がいないよ~という方は、ぜひいらしてくださいね。

お待ちしております。

お申し込みは、コチラまで。