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全ケース体験対策を終えて

先日、1年ぶりに全ケース体験対策講座を実施しました。

18時過ぎまで、全11セッションを実施し、参加者の皆様は本当にお疲れになったと思います。

1ケースにつき、2セッションが行われますので、みんなそれぞれに相談者役を演じてくださいました。

たとえ、「役」であっても、コンサルタントの関わり方ひとつで、いろんな気づきがあったかと思います。

 

全体を振り返っての感想を少し書いておこうかと思います。

 

参加してくだった受検生のみなさんに共通して言えることとして、「20分をどうしようとしているのか」という意図が、あまり見えなかったな、ということです。

目の前にいる相談者に集中しているのであれば構わないのですが、そうではなく。

意図が見えないわりには、「こうやろう。」という自分本位の意図は見えているのです。

わかりにくいですかね…。

 

相談者の方の訴えを理解しようという意図をもって、傾聴しているのか。

キャリアコンサルタントとして捉えた問題点を確認するための質問なのか。

どんな方策がこの方の訴えの解決に役立つと思っているのか。

そいういった「対処」や「戦略」に対して、熟練のコンサルタントとしての意図は見えていない、という印象です。

 

なのに、ちゃんと要約しようとか、時間内に方策(もしくは宿題)を言わなければとか。

コンサルタント主導の意図だけは、見えているのです。

 

それはちょっと違うんじゃないのかなぁ?

 

何のために傾聴しているのか。

最後まで関係を維持しようとしているのか。

そもそも、何が相談したくて来ているのかを理解しているのか。

そういったことが、あまりわかっていないのかな?と感じました。

 

何人かの方々は、落ち着いて対処されていな、という印象があります。

「落ち着いて対処」というのは、相談者の発言を受けて、高速で頭を回して、それからこちらの関わりを決める、ということをしている感じです。

ですから、相談者の方が思いもよらないことを発言されても、あまりオタオタしないで済むわけです。

この力は大切です。

 

よく、「真っ白になる」と言いますが、これは自分の中である程度のシナリオや、「こうなんじゃないのかな」という想定があって、そこから外れた時に起きるような気がします。

何を言われても、相談者についていく覚悟は重要です。

お気持ちを尊重し、ご様子を観察し、葛藤や抵抗を感じる思いを慮り。

そんな態度が求められているように思いますよ。

だからこそ、訴えを理解することができるし、適切な対処へとつながるのではないでしょうか。

 

主役は相談者さんです。

改めて、肝に銘じておきたいものです。