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次の一歩がわかること

この連休中、2級の面接試験が行われていましたね。

何人かの教え子さんから、報告をもらっています。

今はまず、評価基準に沿っての振り返りをしておきましょう。

何ができていて、何ができていなかったのか。

どちらにせよ、100点がとれる試験ではありません。

到達したとしても、4割近くは不足があるわけです。

できていないことがあって当然の試験です。

となると、たとえ到達しても、不足を補う努力をしていくことが、自己研鑽ですね。

 

さて。

具体的な展開という部分で、未達の方が多いようですね。

どうしてなのでしょうか。

そこまでの評価区分は到達しているのに、ここだけ未達で所点未不合格の方も多いと聞きます。

とても残念ですよね、それは。

具体的な展開というのは、相談者とコンサルタントが同じ方向を向いて進んでいくことを合意するところからが展開です。

しかも、評価区分の説明では、「相談者の訴えを理解した上で」とあります。

問題を把握する時には、まず相談者の訴えを共有しておく必要があるのかなと考えています。

いくら適切・適格なコンサルタント視点があったとしても、相談者を置き去りにするのは共同作業として片手落ちです。

ですから、まずは相談者の訴えを尊重する姿勢が必要です。

さらに、「適切な目標を設定し」とあります。

相談者の訴えに対して、こうなったらいいよね、ということを共有することです。

この2つを欠いている受検生も多い印象です。

 

これを前提として、次の一歩は何をしたらいいのかな、ということが言えないといけません。

御大層な目標だったり、取り組むのに躊躇するような課題をお出ししても、相談者さんはしり込みしてできませんよね。

あ、それならやれそう、ということ。

とても大切です。

行動変容が大切な目的です。

前向きな変化をもたらすことが、言えるといいですね。

 

それから、必ずしも宿題をお出しする必要はありません。

改めて自己理解が必要であれば、自己理解が深まるような問いかけをしている最中で切れてもいいわけです。

展開中であれば、〇だと思いますよ。

クロージングできなければ到達しない、という試験ではありません。

相談者が自分の問題解決、悩みの解決のために、何か一緒に作業している途中、であれば、それは具体的展開です。