技能検定を受検されている方の中には、相談の現場をお持ちの方はたくさんいらっしゃると思います。
たとえば、私のように教育分野で学生の就職支援に関わったり、または、需給調整機関で求職者の方のサポートをされたり。
その現場って、「キャリアコンサルティング」ですか?
ここでギャップを感じていらっしゃる方も多いと思います。
2級で言えば、20分のロールプレイを実施します。
みなさんの現場では、どれだけの時間を面談に割いていますか?
もちろん、状況によって時間は変わってくるとは思うのですが。
私が言いたいのは、それは、「キャリアコンサルティング」ですか?ということです。
学生にしろ需給調整機関にしろ、対象者が「仕事を探している人・就職したい人」であるケースがほとんどだと思います。
もちろん、私が普段関わっている学生の中には、単純に迷いや困りごとの相談もあります。
ですが、本人の最終的な目標は就職(内定)であったりします。
試験で関わる相談者の方は、学生を除いてはほとんどが、現在の職場において悩みを抱えていらっしゃる方です。
そういった方々と、しっかり時間を取って面談をする、という経験はありますか?
私は、企業でお仕事をされている方との面談を不定期ですが行っています。
時間は50分~60分程度です。
そして、「悩みがない」という状態からスタートします。
悩みがないどころか、「何を話せばいいんですか?」という状態です。
それでも、「キャリアコンサルティング」を実施する以上、何かしらの価値提供をし、行動変容まで進んでいく必要があります。
もちろん、その方の「イキイキと自分らしく働く」ことを目的として、です。
こういった現場で鍛えてもらった面談力。
これが、試験でどれだけ役に立っているか。
その成果はあると思っています。
一度、試験ではないキャリアコンサルティングを体験してみてはいかがでしょうか。
これは、ホルダーになったあとであっても、学ぶこととしては大切だと考えます。
20分のロールプレイを繰り返し実施することだけでなく、50分程度の時間をかけて、じっくりとお話しを伺ってみるのも、良い学習になると思いますよ。
その場合は、クロージングまでいけると理想ですね。
何を聴かせていただくのか。
どう関わるのか。
真に理解できる時間が持てると、それは大きな力になるのではないでしょうか。
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