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面接試験最終週

明日の木曜日と今週末が、2級技能士面接試験の最終週となりますね。

また、国キャリ面接試験も行われるのかな、と思います。

 

面接試験における時間配分について、今日は考えてみようと思います。

 

面接試験では、面談時間20分という設定でロールプレイをするように指示があります。

 

今まで標準レベルと呼ばれていたキャリアコンサルタント試験では、諸団体によってこの面接試験の時間設定がバラバラでしたね。

CDAは10分、GCDFは15分と聞いたことがあります。

私が受検した、産業カウンセラー協会のキャリアコンサルタント試験では、20分という設定でした。

ですので、このあとの技能士試験では、わりとすんなりイメージができたと思います。

 

現在の国キャリ面接試験では、15分という設定ではないでしょうか。

実は、第1回の国キャリ試験を受検しています。

「どんなものだろう…」という好奇心があったからですね。

受検したのは、実技だけです。

また、団体は、キャリアコンサルティング協議会で申し込んでいます。

 

よく耳にすることとして、「国キャリは傾聴重視だから、15分を丁寧に傾聴しておけば受かる」ということがあります。

本当にそうでしょうか?

実際に受検した私は、この15分の中で、目標設定→共有→方策に進んでいます。

こんなことをしてみるのはどうだろう、というお話しをしている途中で時間切れとなりました。

(面接試験は、86点でした)

 

もちろん傾聴は大切です。

関係はしっかり構築したいですし、何より、何を悩んで来られたのかを理解して差し上げたいからです。

でも、せっかく来てくださったのですから、そのお悩みのポイントを共有し、何に向かっていけばいいのか知る機会には、なっていただきたい。

私はそんな気がしています。

 

となると…。

それを15分で表現する国キャリから、少し技能が上であるとみなされる「熟練レベル」の2級です。

ある程度、意図をもった展開は、したいところです。

もちろん、相談者さんの合意は必要ですし、お悩みに寄り添えた結果でなければ、意味はありません。

 

評価区分の説明にあることをきちんと理解し、それをポイントとして押さえながら、最初の一歩が出るような展開が望ましいですね。

 

さまざまな対策講座がありますが、10分は傾聴、その後は要約し、、、、

というような、時間ごとに区切って考えていく方法を用いるところも多いと聞きます。

これで練習を重ねると、10分経った!という焦りが生まれるのではないかな、と懸念しております。

確かに、時間を長く聴いていればいい、というものでもありません。

長くても、相談者さんのお話しがループしてしまったり、単なるインタビューでは、あまり効果的とは思えないからです。

問題は、「聴くのは10分」と決めてしまうことだと思います。

 

こちらを読んでくださっているみなさんの中に、「10分」という枠にとらわれている方がいらしたら、少し考えてもらいたいと思います。

もちろん、時間管理は重要です。

実務でも、お話の途中で「時間切れなので」ってやめることはありませんよね。

途中になってしまいそうであれば、その旨をきちんとご説明し、その日の内容をまとめ、次回のことまで考えてお伝えしてから、クロージングするはずです。

もし頭の中に、「10分枠」が存在しているのであれば、せめて、「10分程度」としばりを緩めてみましょう。

そして、話し足りないことはないのか、非言語も含めて様子をしっかり観察し、あくまでも相談者さんが主役の時間を過ごしてください。

 

そのみなさんのご様子そのものが、「基本的な態度」であり、「誠実さ」であると考えます。

関係構築力のところに書いていありますよね。

「誠実な態度を維持しつつ」って。

 

20分、いや、口頭試問の10分も含め、相談者さんに対する誠実な態度は忘れずに過ごしたいものです。

 

悔いの無い試験をお迎えください。