相談者のお話を伺う時、当然ですが、何を相談したいのか、私に何を伝えたいのか、ご本人はどうなれたらいいと思っているのか、そんなことを理解するために、いわゆる「傾聴」をしてきますよね。
相手のお話を否定することなく受け留め、共感的理解をしめし、時には、こちらからの問いかけもしながら、深いお話を聴いていきます。
そして、お話を聴きながら、アレ?と引っ掛かる部分があれば、そこがキャリアコンサルタント視点で捉えたことになるのかな、と思います。
ひょっとして…
知識が足りていないのかな
情報が少ないのかな
やりたいことが明確ではないのかな
ご家族との相談が不十分なのかな
今までの経験を強みとして捉えていないのかな
具体的なこと、ご存じないのかな
など、実に様々な、また、こまごまとしたことを感じます。
この細々としたこと、というのは、どうやったら気がつけるようになるのでしょうか。
一般的には、専門家としての経験値もあると思います。
でもそれだけだと、今までの相談者のお話をデータベース化しているだけになります。
一人ひとり、いろいろなご事情を抱えてのご相談ですから、データベースから検索できることばかりではありません。
だからこそ、深くお話を伺い、個々の事情都合、そして背景、その思いを理解することが欠かせないわけです。
一般論としては、もちろん理論も役立つとは思います。
だからこそ、キャリアコンサルタントは「発達論」を学ぶわけです。
この、キャリアコンサルタントとしての視点は、客観的で俯瞰的で、広い視野で、なおかつ、具体的で芯を見られることも大切になるのだと思います。
問題を把握する力。
相談者にとって、どれだけお役にたてる自分でいられるのか。
それは、この問題を把握する力にかかっているのではないでしょうか。
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