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論述も実技試験である

今日は少し、論述試験について書いてみます。

 

今までも、こちらのブログでは、多々、論述の書き方については触れています。

問に対して、何を考えるか、という視点で書いています。

ご興味があれば、読んでみてください。

 

さて、今日は少し、視点を変えてみますね。

 

みなさんご存知のように、論述試験も実技試験です。

面接試験については、評価区分の説明などを読めば、なるほど、何を採点基準にされているのか、わかります。

(深く読みとれ、それを表現できるかは、別の話しですが。)

では、論述試験は、何を基準に考えていけばいいのでしょう。

 

さまざまな対策講座があり、2級検定であれば、教えていらっしゃる方もたくさんいます。

ですが、何を基準にご指導されているのか、?な方もいると聞いています。

私はまず大切にすべきは、試験範囲だと考え、みなさんにもそれをお伝えしています。

試験範囲、科目および細目というのは、技能検定のサイトからダウンロードできます。

10ページ程度ありますが、前半はほぼ、学科試験に対する試験範囲、科目になります。

これを、しっかり読まれたことのある方はいますか?

後半の3ページは、実技試験に関する内容です。

 

これは、「これを試験に出しますよ」という範囲です。

ここで書かれていることは非常に大切なこと。

そして、論述試験も実技であるということです。

実技で「出される範囲」をもとにして、解答を考えてみてはいかがでしょうか。

 

カウンセリングの理論とスキルを用いましょう、と書いてあります。

自己理解や仕事理解を支援しましょう、と書いてあります。

となると…。

論述試験の問題は、逐語記録です。

この記録の向こうには、悩んでいらっしゃる相談者がいます。

この用紙の向こうの相談者さん。

感情はどうなのか。

認知思考はどうなのか。

行動はどうなのか。

自己理解の程度は。

仕事理解はどうだろう。

そんな視点を持つことができると、相談者の方に何をしてさしあげられるのか、見えてきませんか?

そして、それを言語化することが、論述の解答になるのかと思いますよ。

 

細目と試験問題を照らし合わせて考えてみましょう。