週明けからまた、通常勤務に戻るわけですが。
いよいよ、学生の就活が本格的にスタートします。
私は、工科系の短期大学で支援をしています。
そして、キャリアセンターや就職課などはなく、一人で全学生の対応をしています。
学生の人数は少なく、1科20~25人、3科あって、2学年。
就活が始まる学生は、66人という状況です。
66人を一人で見ているわけですが、もちろん、科の教員との連携は欠かせません。
普通の四大生や、キャリアセンター・就職課にお勤めの方とは、少し働き方が違うのではないかな、と思います。
今度、「学生支援」をしている方たちと、勉強会をしたいなぁと思っています。
それぞれに課題として感じることもあるでしょうし、情報交換も含め、学びになるのではないでしょうか。
さて。
当校の66人が、どのように活動しているのか、そして、これからどう活動していくのか。
実際には、すでに第一希望の企業が決まっている学生もいます。
ただ、あまり比較をせず、私や教員、先輩の勧めを受けて、「ここにしよう」という状況です。
この冬休み期間に、様々な企業を研究するよう、伝えています。
また、同業他社の1dayインターンにも行ってみるように勧めています。
年明け早々、希望企業で見学および説明を受ける機会をいただいております。
良い形で、志望理由が固まってくれるといいな、と思います。
ほかの学生と言えば…。
当校は附属の短期大学です。専門課程と呼ばれています。
本校の応用課程に進学し、四大卒になる学生もいます。
本校は地方にあるので、それを理由に進学しない学生もいます。
科で1~2割といったところでしょうか。
推薦入試がありますので、その入試に備えて面接の練習を始める学生も出てきました。
推薦ですので、単純に成績や出欠状況、そして面接が基準になります。
さぁ、ほかの学生の状況はどうなのでしょうか。
ほとんどの学生が、すでに方向性は決まり、今は企業選定中です。
いくつかの企業を比較検討し、どちらがより自分に合っているのか、調べる期間となっています。
12月に履歴書作成を授業で行い、添削待ちの学生たち。
この添削された履歴書と、自分がしぼりこんでいる企業とを合わせ、遅くても2月中には履歴書を完成させていきます。
とはいえ。
実は、まだ方向性が決まっていない学生もいます。
お仕事内容のどちらにも魅力を感じ、決め切れていないといったところでしょうか。
この冬休み、どのように調査を進めているのか。
週明け、ヒアリングしたいと思います。
2級技能士の面接試験がそろそろスタートしますよね。
送られてきた事例の1つ目は、いつもですと学生事例です。
たいていは、今さらとか、今から?という状況の内容になっているのですが、いかがでしょうか。
実際にはどうなんでしょう。
そう。
当校にも、3月に修了を控えている2年生でも、まだ修了後の進路が決まっていない学生がいます。
こういった学生の対応も、もちろんしています。
2級の指導をしていると、「学生だとあまり深く掘り下げて聴けない」という方が見受けられます。
なぜかと問うと「何も出てこないと思ってしまうから」とのことでした。
キャリアコンサルティングを学習していると、自己理解や仕事理解を深めていくことは、当たり前に必要だと知っています。
そして、相手が学生だと、たいして深めることがあるとは思えない、ということなのでしょうか。
今まで働いたこともなく、あってもアルバイト程度。
何が強みで、どんなやりがいを持ち、どんな働き方を望むのか。
な~んにもわかっていないだろう、という思い込みがあるのかな、と感じます。
でもね。
学生も学生なりの考えがあり、何かを感じ、何かを得て過ごしてきています。
そこを、大切にしてあげてほしいのです。
彼らなりに、一生懸命、自分の将来と向き合おうとしているのです。
それを、知ろうとしてください。
自分の思いを理解してくれる人に、学生は心を開きます。
当校の学生を見ていても、それは顕著です。
自分のやりたいことや、今の成績をほぼ否定しながらしか対応できない教員の多いこと!
そして、ほとんどの学生が、そういう教員には心を開きません。
叱咤され、おしりを叩かれながらも、なんとか学生の気持ちを尊重しようと奮闘している私に、心を開いてくれるのです。
(正確には、「おしりを叩く」ではなく、「ケツけ飛ばす」です笑)
学生は、自分を理解しようと一生懸命に語り掛けてくれる人を見ています。
これは、実務であろうと検定試験であろうと、一緒ではないでしょうか。
いわゆる、関係構築力ですよね。
どれだけ相手の内的世界を一緒に探検し、理解し、よりよい道を探せるか。
そして、その姿を相談者は見ているのではないでしょうか。
これから学生支援が始まるキャリアコンサルタントのみなさん。
みなさんは決して、「内定がゴール」だなんて思わず、「浅いマッチング」で終わるような支援をしないようにしてくださいね。
働くのは「ラク」ではないけれど、「タノシイ」ことであると、感じられる人生を、学生にも知ってもらいたいものです。
※これ、執筆した本のあとがきですね(笑)
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