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面談時間を有効に活用する

今日はタイトルにあるように、面談時間(20分)をどう活用するのか、ということについて書いてみます。

 

数回前から、守秘義務等は説明済みで進めるように、と概要で発表されるようになりました。

今までの受検生の中には、守秘義務だけでなく、今日の面談が20分であることや、椅子の位置などについても、初めにご説明する方も多く見受けられました。

ここまでいろいろと話をしていると、2~3分は経ってしまう方もおられたようです。

 

今日の面談は20分とわかっているのであれば、それが17分になってしまうことのリスクを考えるべきでしょうね。

これは、「試験だから自分のロールプレイが17分に減ってしまう」というリスクではありません。

せっかくご相談に来てくださった方にとって、貴重な時間が減ってしまう、ということです。

 

これは実際の相談現場ではあることですが、「だれにも相談できないから、キャリアコンサルタントに話しを聴いてもらいに行こう」という決心があって、という状況の相談者さんは多いのだと思います。

それを、こちらの説明をくどくどとすることで、その貴重なお時間を減らしてしまってもいいのだろうか、という考え方になります。

 

試験官等の視点でいうと、「無駄な時間」ということにもなりますよね。

それで、試験概要の中で「守秘義務等は説明済み」ということになったのだと思います。

では、実際の試験で思わず言ってしまった場合、どうなるのでしょうか。

まさか、それで不合格になることはないと思います。

ですが、受検生として、試験概要を理解していないのは、どうなのでしょうね。

少し違和感を持たれるのかな、という気がしています。

 

今はみなさん、ご自身のお名前を告げ、お相手のお名前を確認したらすぐに、「それでは早速ですが~」とスタートしています。

面談時間を有効に使えますよね。

 

それから最後の方策の部分。

チラっと確認した時計を見て、残り時間を考えた後に、方策は宿題にしてしまう方も多く見受けられます。

ここで時間を見誤ると、1~2分を残してしまうことがあります。

宿題→クロージング、終了ということになります。

もったいないとは思いませんか?

方策はすべて宿題でお願いすれば大丈夫、というわけではありません。

どこで指導しているのだろう?

実際には、具体的な展開そのものを実行中であることを、ロールプレイの中でお見せした方がいいように感じます。

採点基準はわかりません。

私自身は、2回の2級実技合格の中で、方策のお話しをしています。

説明や対話を通して、効果がありそうだぞ?ということを感じていただいています。

1回目の合格時では、宿題にしました。

こんなこと、今日、帰宅されたらやってみませんか?ということを投げかけ、その説明や効果までお伝えしています。

相談者の方の、なるほど!いいな!というフィードバックを受けて、クロージングしました。

(お辞儀から頭を上げたところで、タイマーが鳴るという、ドンピシャでの終了でした)

2回目の合格時でも、宿題は出しています。

でも、宿題の内容を実際に対話の中でやり、あ、できるできる、というフィードバックをもらっています。

この時は、その後の追加対話の中でタイマーがなってしまいました。

 

必ずクロージングしなければ合格できないわけではありません。

宿題を出すだけにしてクロージングしたら、合格できないわけでもありません。

つまり、無駄な時間をつくらないようにしたいな、ということです。

本来であれば、20分と決められているわけですから、きちんと最後のご挨拶までしたいものです。

でも、だからといって方策がおざなりではダメなのかな、とも思いますよ。

 

貴重な20分というお時間を、すべて相談者のために活用できる面談を目指してもらったらいいなと思っています。