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今までの自分

休校が明けてから、すぐに学生と話ができる環境はありがたいなぁと感じています。

現在の内定率、コロナの影響はどの程度なのだろう?と考えます。

実際に、内定を獲得している学生と、そうでない学生を比べてみて、さもありなん、という感じです。

コロナ+休校で、就職活動を中断していた学生たち。

とはいえ、それはコロナのせいでも、休校のせいでもないと思います。

もちろん、休校していたことで、私との会話が激減し、うまく進めなかった学生もいます。

自分からなかなか面談に来ない学生であっても、休み時間等を利用して私から声をかけるようにしていました。

それが一切、できなかったということは大きな理由です。

それでも、休校中であってもできることはあるよね、というアナウンスはしておりました。

メール対応は可能でしたから、積極的にこちらから発信をしていました。

それに対して、レスポンスのある学生と、まったくなかった学生といます。

結局は、その差が内定率としてあらわれているのです。

 

現在、お話する機会を多く持てていることもあり、また、本人たちの焦りもあってか、活動中の学生はかなり増えてきました。

ですが、休校中に何もしていなかった学生というのは、今までの自分を掘り下げられないのですね。

何もない。

部活してなかった。

成績もあんまり良くない。

うちの学校も、先生に勧められたからなんとなく。

何がしたいのかな~。

何ができるのかって言われても…。

みーんな、そんな感じですよ。

 

20歳前後の学生たち。

今までの自分を振り返り、胸を張って自分に意思で何かを選択し、熱中したことなんて、それほど無くても仕方ない。

そう、私は思います。

ただなんとなく学校に行き、部活はやってたけど、まぁそれは楽しかったから。

勉強はそんなに頑張らなかったな~。

それでもなんとか、今がある。珍しいことじゃないですよね。

就職活動中の学生がすべて、「ガクチカ」を持ち、「自己PR」のネタを話せるわけではありません。

 

それでも!

卒業後の進路を、なんとか納得する形で決めてほしい。

自分の居場所に心の満足を得られる一歩目を。

そう思っています。

 

私が焦ってはダメ。

ゆっくり、丁寧に、今までの自分を振り返ってもらいます。

自慢できることや、アピール要素の強いことを「捏造」するとか、話を「盛る」必要はないのです。

要は、「あなた」を言葉にできること。

それが大切です。

今の学校で専門的なことを学んでいる学生たち。

初めての科目、どう思った?

やってみて、どうだった?

その結果をどう感じたの?

今は、どう?1年、経ったけど。

そんな話をしながら、「あなた」を言葉にしてもらう。

そこに、仕事を当てはめたら、どんなやり方で進む人なのか、つながるかな?

少しずつ少しずつ、学生たちは「自分」を形にしていく。

そんな毎日です。