私は以前、職業訓練校で担任をやっておりました。
パソコンの指導と簿記3級の指導です。
パソコンインストラクターは、出産前に6年ほどやっておりました。
その経験を活かし、訓練校での集合教育を担当させていただいていました。
職業訓練校ですので、スキルを身につけ就職することが目標です。
ですので、就職支援に関しても、授業担当や相談業務をカリキュラムの中で行っていました。
それが高じて、今があるわけです。
さて。
9年前、訓練校で引きこもりだった方を担当しました。
私のクラスに入ってきたわけです。
30代男性で、8年間の引きこもり経験者。
結果としては、無事に(アルバイトですが)就職をしました。
今は、この時のアルバイト先で正社員として働いています。
この方の対応をしていたのは、5か月間。
その間、どのような対応をしていたのか、改めて考える機会がありました。
現在、会社でそういった難しい方を受け入れ、対応している方とお話をすることになり。
1時間と少しのオンライン対談(参加者3名)でしたが、とてもいいお話になったと思います。
キャリアコンサルティングでも、相談者の方の感情・認知・行動を見ていきますよね。
それが、カウンセリングスキルというものです。
そのほかにも、開発や環境という視点も欠かせません。
私の師匠は、その5つを梅鉢と呼び、図式化しておりまして。
その教えに則って、いまはお仕事をしております。
でも、キャリアコンサルタントの勉強をする前から。
私は職業訓練校での担当業務で、この梅鉢(感情・認知・行動・開発・環境)をフル活用して対応していたのだな、と感じました。
相手によって、どこに課題があるのか、どこならサポートの手が付けやすいのか、しっかり見立てながら進んでいきます。
パソコンや簿記を教えることが仕事でしたが、それであっても、この視点はとても重要です。
知らないうちに、それをやっていたからこそ、うまく受講生を導いていけたのかもしれない、と感じています。
理論は後付け。
やはり、現場ありき。
そんな気がしました。
理論を暗記していくことは、学科試験には有効かもしれません。
ですが、覚えるために、自分自身の現場を思い出し、理論に当てはめていくことができれば、実践力が身につくように思います。
今は引きこもり支援をしておりませんが、その方との会談でまた、何か力になれることはないかなぁと考え始めました。
新しい人との出会いは、新しい何かを生み出してくれる。
やっぱり、自分の環境も日々お手入れが必要ですね。
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