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相談者は、なぜ相談に来たのか

面接試験において、評価区分を満たすことや、プロセスを踏んでいくことを意識する人は多いのかなと思います。

もちろん、試験ですから当たり前のことですし、基準を満たさなければ合格はできませんよね。

ここで一つ考えてもらいたいのは、「相談者は、なぜ相談に来たのか」ということです。

 

対話を重ねながら、いろいろはお話を伺い、どうすればいいのか考えていくプロセスがあります。

そこで、「私(受検者)が、やりたいこと、こうすればいいのにと思うこと」がどうしても頭の中に浮かんできます。

もちろんそれは、「良かれと思って」考えることです。

ですが、「相談者がやりたいこと、こうしたいと思うこと」と同じでしょうか。

そこは、重要な要素であると思います。

 

何かしらの悩みや迷い、不安を持って相談に来てくださいました。

となれば、それを解決するヒントや糸口を一緒に探していくことそのものが、「対話」ではないでしょうか。

 

この面談は、誰のための時間なのでしょうか。

 

練習後に、「うまくいった」「うまくいかなかった」という単純な感想を持つ方は多いと思います。

これに対して、主語を「相談者」として振り返りましょう。

「相談者にとって、うまくいったか、いかなかったか」です。

「受検者にとって」ではありません。

 

口頭試問も同じことです。

受検者が言い訳をする時間ではありません。

20分を振り返り、相談者にとってどんな面談をしていたのか、俯瞰して振り返ることが重要です。

それが、キャリアコンサルタントの仕事ではないでしょうか。