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練習の効果とは

今週末で、いったんは2級の面接試験が終了しますね。

(来週末は予備日だと思います)

 

今の今まで、送られてきた事例を用いて、たくさんの練習をされている方も多いと思います。

今日は少し、その練習の効果について考えてみます。

 

いろいろな方の「CL役」で練習をします。

少しずつ設定の違いはあるものの、なんとなくみんな同じような役作りになっているように感じます。

すると、「この事例はこういう人なのだろう」という先入観を持ちませんか?

この場合はこんな風に展開していくといいだろう、練習でうまくいったし、という状況にはなりませんか?

フラットな気持ちで「相談者に興味を持ち、熱心に話を聴く」ことが、できなくなりませんか?

すると、関係性はどうでしょうか。

「用意されたような脚本で会話をスムーズに進めている」だけとなり、「私のことを考えてくれている」感覚は持たれなくなりませんか?

 

基本的態度の中に、「個別の問題に…」とあります。

まさにこの「個別の問題」というのが、目の前にいる人から教えてもらうしかありませんよね。

それを理解するための時間が大切です。

 

この週末、試験前に練習をしようと考えている方は、そんなことも考えながら実施してみましょう。

 

練習というのは、事例に慣れていくことではありません。

自分のできることや、リアルな相談現場での対話力を定着していくためかもしれません。

何度か練習をした事例であっても、初めてお会いする方です。

理解したいという姿勢、熱心に聴く態度、そして受けとめていくことを決して忘れないようにしてもらいたいと思います。