傾聴の効果と技法

先日、所属団体の資格更新にむけて、ビデオ学習をしておりました。

そこで改めて、『傾聴の意義』について学ぶ機会を得ました。

 

みなさんは、傾聴の効果をどのように捉えていらっしゃいますか?

一般的には、ラポール形成や信頼関係の構築に役立つと考えられていると思います。

その通りですよね。

また、カタルシス効果という言葉もご存じだと思います。

受容・共感の態度で聴いてもらうことにより、気持ちを吐き出す機会となれば、またとないカタルシス効果が得られるでしょう。

 

さて、そのほかには何があったのか、覚えていらっしゃいますか?

それは、自己探求の促進と自己理解になります。

こちらからの問いかけや声掛けによって、自己探求が促進され、それは自己理解が深まることにつながりますよね。

 

ここまでのことを意識して傾聴していらっしゃるでしょうか。

 

そこで重要になってくるのは、傾聴の技法です。

よくある、うなづきやあいづちはもちろんですが、そのほかにも、伝え返し(オウム返し)や感情への反射などは、みなさんも自然にやられていると思います。

意識せずともやれているのかな、というところでしょう。

 

そのほかにある、意味への応答であるとか、感情の明確化などはいかがでしょうか。

 

相談者のお話を伺っていて、(ひょっとしたらこんな思いがあるのでは?)と気づくことはあると思います。

そこで、明確化を図っていく。

つまりは、お伝えしてみるということです。

自分では意識していなかった感情について伝えられることにより、自己探求が促進していくことでしょう。

 

これが傾聴の技法を用いて効果を発揮していくことになると考えられます。

 

意識せずともできているという方は良いのですが、もし、うまく活用できていないとするともったいないことですよね。

私たちは「相談者第一義」です。

せっかくお話いただく機会なのですから、効果的な傾聴を行い、相談者のためになる時間を過ごせるようになりたいものです。