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実技試験とテクニック

指導を行っていると、「合格できるテクニックはありますか?」という質問を受けることがあります。

対策講座、と銘打って開催しているわけですから、それなりの「対策」があるだろう、と思われるのでしょう。

では、本当に「テクニック」はそんざいするのでしょうか。

 

今期、継続指導を実施していて、ほとんどの方にお伝えしていることがあります。

それは、傾聴には技法がある、ということです。

これでいうと、人の話を聴くテクニック、ということになるでしょう。

 

受検される方は、「信頼関係のために傾聴しました」とおっしゃいます。

信頼関係は、傾聴の一つの効果ではあります。

でも、他にも効果や意義はあるわけです。

さらに、「傾聴はもちろん、受容とか共感ですよね」とも、おっしゃるわけです。

 

受容や共感というのは、自己一致も含めて「話を聴く側の、基本的態度」です。

傾聴とイコールではありません。

この基本的態度という土台・前提があって、それから傾聴です。

そして、傾聴には技法があり、それをしっかりと使いこなせることで、信頼関係が深まっていくのです。

また、信頼関係以上の効果もあるのです。

 

この傾聴の技法や、さらには積極的関わり技法(積極技法)というスキルを用いて、お話を聴いていくことが大切です。

 

この技法をきちんと使えていますか?

まずこれが、合格テクニックの一つとして、身に着けてみてはいかがでしょうか。