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曖昧を減らす

今期も2級受検生に対する指導をさせていただいています。

面談を観察する中で感じていることを、ヒトツ書かせていただきますね。

 

相談者さんは、ネガティブなワードを発してくることが多くあります。

(悩んで相談にいらしているので、当然ではあります)

 

不安、心配、困った、難しい、わからない、嫌だ、などがあるでしょうか。

受検生はこのネガティブワードに対し、傾聴を心がけます。

オウム返しすることで、受容していることを表します。

「不安なんですね」

「難しいと感じているのですね」

 

実は、それで終わりです。

感情の反射で終わってしまっています。

それでいいのでしょうか。

 

不安って、何が一体不安なのでしょうか。

難しいって、何をどのように難しいと感じているのでしょうか。

そして、それは、どのくらいの重みを持っていらっしゃるのでしょう。

 

この曖昧を減らしていくことが、「相談者を理解する」ことにつながると考えられます。

もっと具体化していく、という感じでしょうか。

「ご不安な点って、具体的に何に対して感じていらっしゃるのか、教えていただけますか?」

と聞いてみましょう。

きっと、考えてくれると思いますよ。

 

漠然とした思い、曖昧な感情、こういったことを少しずつ解きほぐしていくことで、なるほど、と理解が進むのではないでしょうか。

そして、「何に悩んでいるのか」というポイントがつかめると考えられます。

それが、「今日の面談で困っている点」になりますよね。

 

曖昧なままのネガティブ感情をいくら共有したところで、その方の問題の本質はわからないのではないでしょうか。

そして、「私の悩みを理解してもらえない」と感じられても仕方がないですよね。

 

曖昧を減らす。

 

少し意識をして取り組んでみませんか?