丁寧に関わる、とは何か

この月火と、職業訓練を受講されている方のキャリアコンサルティングを担当しておりました。

2日間で、20人の方のお話を伺っています。

 

今日は2回目。

初回は、ジョブカード作成支援という「すべきこと」がありますので、なかなかじっくりとお話を伺うことができなくて…。

今回は特に「すべきこと」がなかったこともあり、「さ、何でも好きなことをお話していいですよ~」とスタートしました。

 

職業訓練の受講生というのは、今まで様々な経験を経て、転機を迎え、通われています。

お話を伺っていると、「人に歴史あり」と実感します。

自分とは違う人生を生きてこられた方。

いろいろなものを見て、様々なことを考え、たくさんの思いを抱えてこられている方。

そういった方々に対し、私ができることなんてちっぽけだな、と感じます。

ただただ、じっくりと聴かせていただいた、そんな感じです。

 

でも、受容し、時には共感も示しながら、「それで?」と促していきますと、どんどん話してくださいます。

中には、とてもつらい体験をされ、人に打ち明けるにも勇気がいるようなことも、聴くことがあります。

それでも、すっと開示してくださる瞬間がある。

私に対して、そっと心を開いてくださる瞬間。

 

きっと、「丁寧に関わる」ことができていたからでしょう。

誠実に向き合う。

人と、というよりも、「その方の人生」に誠実に向き合う必要があると思うのです。

 

1日10人。

最後の方は、かなり疲労がたまり集中力が途切れる心配もあります。

それでも、「その方の人生」を伺うにあたり、ぼやーっと聴くわけにはいかないのです。

そんな私の姿勢ですら、その方が話してくださるキッカケになっていく。

 

これこそが、基本的態度。

 

きっと、試験のロールプレイであっても、これは大切な土台ではないでしょうか。