相談者が相談したいこと

本日、東京では2級技能検定実技面接試験が最後の日程となっています。

数人の教え子さんが受検をされています。

精一杯、相談者にとって価値ある時間を過ごしてもらいたいですね。

 

さて、そんな本日は「相談者が相談したいこと」というテーマでお話してみようと思います。

 

私自身、学生対応と訓練受講生の対応が2本の柱として活動しています。

基本的に、どちらも「求職者」の方です。

一般的には、「求職者」の方への対応として、マッチングを意識することは多いと思います。

いわゆる、自己理解と仕事理解を支援していくことで、適切なマッチングを目指す、といったところでしょうか。

 

ですが、相談者の方が相談したいことって、本当にマッチングのことだけでしょうか?

人によって、それがスムーズに進んでいかなかったり、自分の中に起きてくるモヤモヤとか違和感とか、あったりしますよね。

それをきちんとキャッチしているのか、ということが、キャリアコンサルタントとして重要になります。

そして、なぜそういった状況・気持ち・考えになっているのか?ということを丁寧に関わり、対話を重ねる中で共通認識にしていくことが求められていると思います。

 

そうしていくことで、その場の面談で何を相談したいのだろうか、ということがわかっていくわけです。

私のような仕事だと、ついつい、自己理解の支援や仕事理解の支援をすべき、と思いがちです。

実際に、それが一番で、それ以外にはあまり目を向けないというケースも散見されているように感じます。

もちろん、それは大切なことです。

キャリアコンサルティングというのは、「相談者が自分らしくイキイキと働いていけるようにサポートする」わけですから、働く場を選択していくための準備は重要な関りです。

ただ、「自分らしくイキイキ」ですから、その方なりの「らしく」や「イキイキ」を一緒に探していけるような面談が必要ですよね。

 

試験であれ、現場であれ、目の前にいる人が「自分らしく」「イキイキと」、前に進めるようにしてあげたいな、と思います。

試験で言えば、1級という指導者レベルの試験であっても、目の前にいる方はキャリアコンサルタントです。

目の前にいるキャリアコンサルタントさんが、「自分らしく」「イキイキと」キャリアコンサルティングを実施できるようになるといいな、と思います。

そして、目の前にいるキャリアコンサルタントさんが、その方の目の前にある相談者にとっての「自分らしく」「イキイキと」になれるように関わっているのか、ということを振り返ってもらえたらいいな、と思います。