今日は「問題把握」ということについて、考えてみます。
実務でも重要な位置づけである、問題把握ということ。
もちろん、技能検定でも問われている部分です。
ここでいう、「問題」という言葉に違和感が…という話を、昨日の面接指導でお聞きしました。
そうですね。
わかります。私も感じています。
私たちが日ごろから用いている、「問題」という言葉。
どんな意味合いで使っているでしょうか。
試験を受けるという場面において、「問題」とは「設問」や「問い」として認識していると思います。
ほかには、「これこれには、こういった問題がある」というような場面で使うのではないでしょうか。
この場合、悪い意味で認識されますよね。
良くないこととして感じませんか?
もっと言ってしまえば、指摘すべき悪い部分について、「問題」という言葉を使っています。
悩み事があって相談に来られた方に対して、「問題がある」という考え方に違和感があるのは当然ともいえますよね。
たまたまキャリアコンサルティングのプロセス上、「問題把握」という言葉を使っていますが、実務的にはもっとシンプルな考え方です。
相談者の方は、何に困っているのだろう。
今日は何を一番、相談したいのだろう。
この面談の時間は、何をテーマにしたいのだろう。
そういったことが、相談者視点における、いわゆる「問題」とされます。
何にぶつかっているの?という捉え方でしょうか。
さらに、それに対して、あー〇〇の情報が足りていないのだな?とか、もう少し自分は何ができるのか、知っておいた方がよさそうだな、とか。
プロとして気づいたことを、キャリアコンサルタント視点で捉えた「問題」としています。
この双方を合わせて、「問題把握」なわけです。
相談者に悪いところがあるわけではない。
知らないことや気づいていないことがあるだけなのに、問題って言ってしまうのは、どうなのだろう…。
もっとシンプルに考えてみてください。
特に面談中、「問題を共有しなければ」と考えると、せっかく積みあがってきた信頼関係が無かったことになるかもしれません。
お互いに、サーっと冷めていく時間になってしまうかも知れまsね。
面談中、相談者の言いたいこと、困っていることに気づいたら、それを気づいたよ、わかったよ、とお伝えしていくだけで構いません。
それこそが、共有です。
コメントをお書きください