キャリアコンサルティングを行っていると、「これが相談者のためではないか」と考えることが多くあります。
知らないのであれば、教えてあげた方が相談者のため。
気づいていないようだから、気づかせてあげることが相談者のため。
迷っているみたいだけど、こちらの方がいいと思うからこちらを勧めることが相談者のため。
いろいろな場面があると思いますが、「相談者のため」というのは本当でしょうか。
面談中、相談者さんの思い込みに気づくことがあります。
なんで思い込んでしまうのだろう、と考えたときに、そうならざるを得ない事情や背景があったりします。
それを、いわゆる「認知」としてキャッチしていきます。
この、「相談者のため」というものの中には、キャリアコンサルタントの思い込み、というケースも多々あるのではないでしょうか。
これが良いに違いない、という思い込み。
ありませんか?
そもそも、「相談者のため」というのであれば、相談者さんが困っていることに対して手を差し伸べるべきではありませんか?
キャリアコンサルタントが相談者さんのより良い未来を決める権利はありません。
相談者さんのより良い未来のために、最適解を選択していくサポートをするという立場です。
決めるのは相談者さん本人。
決めやすいように、できるだけ決めることに納得感が持てるように、お力添えができたらいいですね。
もう一度、「相談者のため」とは何なのか、考えてみましょう。
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